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CAREER仕事を知る

プロジェクト
ストーリー

PROJECT STORY

技術・営業・製造
三位一体のフォーメンションによる
ビッグビジネス創造のプロセスに迫る!

ー スマートフォン向けコネクタの成功事例 ー
  • 設計開発 / Y
    電子工学科卒
  • 営業 / K
    商学部卒
  • 生産技術 / H
    機械工学科卒
  • Stage-01機動mobility

    比類なき機動力を最大の強みにして。

    「Yさん。協力してください!実は今日、開発コンペのアナウンスがあったのですが、これが大きな案件なんです。明日、お客様にコンセプト提案をして、商談を一気に優位に進めたいと思います。可能ですか?」

    大手メーカーを担当する営業のKからの電話は突然だった。Yは耳を疑った。なぜなら、そのお客様との取引実績はそこまでなく、そんな大きな商談のオファーなどあるはずがないと思っていたからだ。しかしながら一方で、その製品仕様は自分が個人的に温めていたアイデアを、そのまま具現化できるものだとも直感した。時間がない、でも、挑戦したい!という想いも膨らんだ。直ぐにこの情報は、Yにとっても、会社にとっても、千載一遇のチャンスであることが判明する。

    「納期までの時間も限られ、製品化への道のりは険しい、と直感的に思いましたが、これもきっと何かの縁に違いない。やるからには必ず掴み取ってみせる!とハラを決めて挑戦することにしました。」開発テーマは、スマートフォン向けの新規バッテリコネクタ。リチウムバッテリと本体を接続するコネクタである。開発要件は、従来型のワイヤー接続からFPC(Flexible Print Circuit:フレキシブルプリント基板)方式にシフトして、しかもそれをできる限りコンパクトサイズにしたい、というものだった。

    「数年前から、私はリチウムバッテリのパッケージの変化の流れを読んでいました。FPCの方が大量生産向きで、必ず主流になるという仮説を立て、このコンセプトのコネクタについて、マーケットリサーチをしたところ、開発できるメーカーは数社しかなく、先行開発すればまだまだ開拓の余地ありと判断。コンセプトテーマとして温めながら、設計に向けての検討とラフスケッチをしていたのです。だから、翌日の提案アポイントも即座にOKの返答ができ、営業とともに速やかに動くことができました。」

    驚いたのはお客様だった。昨日の今日で、完成度の高い提案が出てきたのだから。しかも要求サイズよりもかなり小型の想定だったので、お客様の興味を一気に惹きつけることに成功する。しかしながら先行アドバンテージだけで勝てるほど、コネクタビジネスは甘くない。そこでYはお客様にさらに詳細なニーズを聞き出し、それをもとにコンセプトの練り直しに着手。毎週のようにお客様のところに通い続け、その都度、意見をもらい、レスポンスをしながら、あらゆる課題をクリア。正式プレゼンの場では、要求仕様をほぼ完璧に満たす内容となり、見事に採用決定を勝ち取る。営業のKは言う。

    「魅力ある製品コンセプトを圧倒的なスピードで提案できたことが何よりも大きい。そしてその後も間髪を入れずにアプローチし、優れた提案力を発揮し続けたことが勝因だと思います。この機動力こそがヒロセの強み。改めて今回の件で、当社の機動力の凄みを実感しました。」

    Stage-02挑戦Challenge

    想いが人を、そしてビジネスを動かす。

    競合他社に圧倒的な差をつけて採用決定を勝ち取ったが、それがゴールではない。製品を実際にカタチにし、お客様の求める納期に間に合うように量産を始めなければならない。製品化までに時間が限られていたことから、Yは試作を進めると同時に、量産を踏まえての設計も進める必要があった。上司に相談したところ、「これを解決できるのは、Hしかいない。彼に相談してみろ!」と背中を押される。Hは社内でも、仕事に対する厳しい姿勢と数々の実績で誰からも一目置かれる生産技術のスペシャリストのひとり。エンジニアとしてはまだ若輩者の自分が……と少々気が引けたが、Yに迷っている時間はなかった。

    「コンセプトをもとに、安く早く良いものをつくるには、どうしたらいいのか?相談したところ、即答で、最適な方向性を提示してくれました。それは、既存の標準設備を最大限活かし、必要に応じて部分的にカスタマイズして対応。そして量産スタートに向けて前もって製造側へのプランニングを進めておくというもの。これしかない!そう確信できる解決案でした。」

    Yは早速、その量産設備を踏まえて3つの製品開発案の絵を描いて、それぞれの製造工程とコスト試算も添えて、Hに打診。これに関しても即決で1案に絞られ、すぐさま製造の協力会社に声をかけ、わずか3日で設備計画の図面を完成させる。設計、営業のみならず、生産技術、製造も機動力を備えているのだ。その後も設計と生産技術、製造側がそれぞれのスペシャリティを発揮しつつ、擦り合わせを行いながら、最終的なつくり込み段階へと一気にプロジェクトは加速していった。Hは言う。

    「このコンセプトをカタチにしたい!というY君の想いは、本物でした。コンセプト自体も我々生産技術担当の意欲を引き出すのに、十分に魅力的なもので、全面協力を約束しました。“想いが人を、そしてビッグビジネスを動かす!”その典型的な成功例になったのです。」

    Stage-03創造Create

    事業拡大の流れを次々と。

    Yによる自分なりの理想を極めるための試行錯誤は徹底的に行われ、それはお客様へのサンプル提出までの期限ぎりぎりまで続いた。生産技術も製造もその理想に極力近づけるよう最善を尽くす。営業もプロジェクトがスムーズに進むよう、あらゆるサポートを惜しまずに動く。ここでの妥協なきアプローチが、お客様の満足に結びつき、ひいては信頼につながることを知っているからこそ、誰一人諦めず、製品パフォーマンスの最大化にこだわる。Yは言う。

    「お客様のフラグシップ商品に組み込まれるキーパーツということもあり、全力で挑み続け、最終的には機能も品質も、納期もすべてお客様の要求レベルをクリアしました。今回の実績が次のビジネスにつながっていくことを強く願いながら。」

    Yに限らず、ヒロセの技術者は、“一つの製品を開発することは、一つの事業を起こすこと”という意識で仕事をしている。もちろん営業のKも、生産技術のHも、その意識は同じだ。3人の事業化マインドの融合パワー、それが今回の開発プロジェクトの原動力になったことは言うまでもない。現に今回の実績は、横展開し、さらなる市場拡大の可能性を切り拓くきっかけとなった。

    営業のKが動き、この製品のデファクトスタンダードへの道を探り、Yが汎用化・標準化に向けての設計を手掛け、その量産の最適化をHが担う……という“事業拡大の流れ”を生むためのトライが行われた。その結果、新機種モデルにも次々と採用されるという快挙へ。億単位のビッグビジネスへとつながっていったのだ。実は、この流れはヒロセのあちこちで発生している。技術・営業・製造が三位一体となって、先行・先端・差異化を極め、ファーストスペックインを果たし、ビッグビジネス創造の流れを次々と生んでいく。これこそがヒロセが常にハイフライヤーであり続けられるひとつの根拠であり、ヒロセの思い描く理想の事業展開なのである。

    営業のKは振り返る。
    「ヒロセの技術者は皆、事業家マインドに溢れています。我々営業がビジネスチャンスをつくれば、製品化・事業化への道筋を明確に描いてくれます。今回のケースでもYさんが最初の提案で、ほぼ完璧な製品化ビジョンをお客様にプレゼンし、圧倒的な優位性を確保できました。また、ぜひYさんとタッグを組んで、ビッグビジネスに挑戦したいですね。」

    生産技術のHは言う。
    「営業と設計が描く製品化ビジョンが次々とを我々のところに持ち込まれます。今回の場合は、困難ではあったものの、そのビジョンが極めて明快で、かつ魅力的でした。何が何でもこれは具現化したい!と思えたからこそ、我々も全力で挑むことができ、その情熱とパワーが、ビッグビジネスを生む流れを生んだのだと思います。」

    設計のYは語る。
    「先を読み、未来の製品コンセプトを考え、温め、育むアプローチは大切だと思います。このアプローチを心がけていれば、いざビジネスチャンスが訪れたときに、どこよりも早く動くことができ、そして先行・先端・差異化のアドバンテージが得られます。私は絶えず幾つもの未来へのコンセプトを温め、仕掛ける好機を探っています。今この時でも、次なるビッグチャンスを掴むための挑戦が始まっています。これからが楽しみです。」

    仕事に対する様々な熱い想い。だが、ヒロセの社員は皆、“お客様が求める高付加価値製品をつくる”全てこの想いでつながっている。